笑顔の材料。
「空さーへんなこと言わないでよ」
「いいから黙ってろ愛実」
「ほんとに空君…付き合ってるの…?」
「付き合ってて悪いか」



そういうと空ファンは泣きながら去っていった。
私はただそこに突っ立ってるだけで
助けてもらったって言っても過言ではない。

「ありがとう空」
「なあもうしたの名前で呼んでくれよ」


前言撤回。
こいつはいい人でもなんでもない
ただのおかしい人だった。

「下の名前知らないし」
「功太」
「へー。」


興味なさそうに答えた。
そうしたら諦めてくれるかなーなんて考えて。


「俺そういった冷えた女好きかも」


冷えた…?
冷えてないんだけど。私。


「空さー私冷えてないし」
「だーかーらー下の名前で呼んでくれって」
「功太さーいい加減にしてよ」


冷たい目でみたのに空…
功太はにこっと私に笑顔をみせた。

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