そこに咲くかたち。
「あいつ、姫がいくら言っても、他の女の子に手を出したり、やり過ぎの講習やめなかった。」
「なんで……、店長と付き合い始めたの?」
あたしはそれが疑問だった。どうしても。
あたしがそう聞くと、姫ちゃんは笑って答えた。
「なんでって…、姫ね、あいつの事、好きだったの。だから、仕事以外の場所で会ったり、遊びに行ったり、……付き合えて最初はホントに嬉しかったし、幸せだったんだよ。」
「姫ちゃんから告ったってこと?」
「うん。」
信じられない…。
なんであの店長なんだ!?なんで姫ちゃんみたいなコが……。
好みって……人それぞれなんだなぁ…。
あたしはあの店長あんまり好きじゃなかったけど…。
「やっと、解ったんだよ。あいつは結局姫のことなんて好きじゃなかったの。好きなときにヤれる相手が姫だった。」
ドキン
好きなときに、ヤれる相手?
「男なんてさ、『愛してる』とか『好き』とか……、セックスのためならそんな嘘平気でつくんだよね。』
ドキン ドキン…
姫ちゃんのその言葉に……
あたしの胸が騒めく……
「大体さぁ、実際1回エッチしたら、しばらく放置されて、あたしから告らなかったら、そのまま放置だったよ、絶対!!」
あたしは姫ちゃんの話を聞きながら
ももちゃんの事を思い出していた。