そこに咲くかたち。
ももちゃんは何も言わず、
あたしも何も聞かず、 

ただお互いをきつく抱き締めている。 



でもふと、視線に気付く。 

何人かの人があたしたちをみてクスクス笑ったり、指差していた。 

あたしは少し体を離してももちゃんに言った。 

「ももちゃん、とりあえずどっか行かない?………見られてるよ。」

「あ、ごめん。乗って。」

あたし達はももちゃんの車に乗った。 

そして車を走らせる。



とりあえずどこか……


ゆっくり話せるところ……


2人きりで……




あたし達は近くのラブホテルに入った。


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