そこに咲くかたち。
な…に、それ………。 

待って、 

ケータイが水没? 

データが飛んだ……? 


それって…

「連絡したくてもできなかったんだよ。とりあえず、新しいケータイ買って、番号はそのままだったから……、愛希から連絡くれば、大丈夫だって思ったけど……、何日待っても全然連絡こねぇし……。」

「じゃ…じゃあ…」

あたしはももちゃんの腕を掴みながら、ももちゃんに問い掛けた。

「じゃあなんで今日……、連絡できたの?」

「おまえのこと知ってるヤツ探したんだよ!昔のケータイ引っ張りだして、友達から、後輩から…、俺の知ってるヤツ、全員に頼んだ。友達の友達の更に先の知り合いまでいって……やっと、愛希と同じ高校だったヤツにたどり着いて……」 

そんな……
事をしてたの…? 


「ホント…見つからないかもしれないと思ったよ…。愛希の名前と地元と年、どれかわからなかったら無理だったかも……。」

あたしを…探してたの? 

「愛希は…」

そんな気の遠くなるような確率の作業をしてたの? 

「なんで連絡くれなかったの……?」


「……あたし……は……。」


ももちゃんがそんな風にしてるとも知らずに 






その時 






あたしは 






何してた……………?
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