そこに咲くかたち。
23:03 
『今日は仕事休ませちゃってごめんねでも、オレは、超幸せ&楽しい1日だったよ愛希ちゃんと気持ち通じ合ったしね(笑)
なんか深刻そうで心配だから、家帰ったらかしてね。遅くてもいいから待ってるよ』


02:32
『遅いなぁまだ話し込んでるのかな??ただ盛り上がってるならいいんだけど…連絡待ってるよ〜ん』


04:03
『今日はもう寝るねまたするぜぃおやすみ



何時でもいいから待ってるよ。  』







「……………」

パタン…

あたしはケータイを閉じた。 


返信しなきゃ…


それはわかってる。 



分かってるんだけど……





なんて書けばいいんだろう。 

あたしはなおくんに何を言えばいいの? 


何をどう伝えれば……。 


あたしは頭を抱えてハンドルにもたれかかった。 








ももちゃんが好きなんだから……






なおくんにはきちんと話さなきゃいけない。 





あたしはまたケータイを開けて、メールを作り始めた。 

『おはよぅ 
昨日は連絡できなくてごめんね。話したい事があるの…。
実はねあたし、付き合ってるっぽい人がいて、その人………』


「何いってんだあたし……メールなんかで…。」

あたしはメールを削除して、再び作った。 

『おはよぅ。 
今日の夜会える?』

ピッピッ


送信した。 






‘あたしはももちゃんを選ぶ。’ 




そう思ってたのに…




なんていいかげんな女なんだろう、あたし…





そんなんじゃ 




結末は見えてるよ…。

< 162 / 384 >

この作品をシェア

pagetop