そこに咲くかたち。
5分もしないで、なおくんからの返信がきた。 

あまりに早い反応に、あたしは動揺した。 



なおくん……

きっと起きてたんだね。


『おはよぅ心配したよ友達大丈夫だった? 
今日だョバイト10時には終わるし待ってるね』


「…………」

いつもと変わらないそのメールが、 

悲しかった。


10時か…、 
あたしも仕事行かなきゃね…。 
昨日当欠しちゃったし…。

でも…







あたしはももちゃんの事を思い出していた。 




ももちゃんはあたしの仕事の事は何も言わない。 

もちろんホントの仕事は口が裂けても絶対言えないんだけど……。
キャバで働いてるって信じてるのかな? 

っていうか、ももちゃん的に彼女がキャバ嬢ってのはアリなの? 


よく……わからないや。 

あたしも、嘘ついてるから、あんまりももちゃんに仕事の話したくないし…。






なんか…




あたし嘘ばっか…。 







この仕事、いつまでやるんだろ………。

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