そこに咲くかたち。
空気が少し、 

重い。 重くなった。


「どういう意味? 」

ももちゃんの口調が、少し変わる。

機嫌が悪くなった。 

それをあたしは感じた。 

こういう聞き方をすると、
少し位、ももちゃんは機嫌が悪くなる。
それは覚悟していた。 

だからあたしは続ける。 

「別に意味はないよ。聞いてみただけ…。」

「…………意味ないとか、意味分かんねぇし。」

「怒ってるの?」

「………怒ってねぇけど………。愛希…さ……。」

「なに?」

ももちゃんは少し躊躇うように、あたしと目を合わさず、言う。

「…………よっちゃんからなんか言われた?」

あたしもももちゃんとは目を合わさずに、答えた。

「なにも。 
…言われたくないことが、あるんだ……?」

ももちゃんは無反応。 

何も言わない。 

そして勢いよく、ベッドから出て行った。

「なんもねぇから!」

そう言って、バスルームに入って行った。 


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