そこに咲くかたち。
カチャッ 

ドアが開いた。 

「ゆいちゃん!」

「あっ、みさきさん!おはようございます!!復活です♪」

そう言ってゆいちゃんは笑顔をみせた。 

ホッとした……。 

まだ多分無理はしてるのを感じたけど…… 笑ってたから……
ホッとしたんだ……。 

早く、 
ホントに元気になるといいね。 


「お腹すいた〜!コンビニ寄りそこねちゃったんですよぉ!」

「あたしも……お昼食べてない……。コンビニ行こっか?」


そう、話していると店長が部屋に入ってきた。 

「ゆいちゃん、カノンちゃん!本指!二人ともCコース!用意してね。」

カノンちゃんはともかく、ゆいちゃんはガッカリしていた。 
あたしも。 

「あ、じゃああたし1人で行ってくるよ?何か買ってくる?」

「いいんですか?じゃあ、チョコパイと、アイスの実!」

「お菓子だけでいいの?」
「はい!あ、あとチップスターのコンソメお願いしま〜す♪」

「了解。カノンちゃんは?」

「あたしは大丈夫です。」


二人は客に着く用意を始めた。 
あたしは財布だけ持って、店を出た。 




出て………しまったの…。 






出た瞬間……… 





目が合った。  






店の横に停めてあった、あたしの車の前に、立ち尽くしている人……。 






え…………。 







なおくん………? 




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