そこに咲くかたち。
0:15
『電話でてよ。』

0:20
『話したいことあるから。』

0:33
『電話出て!』

0:38
『起きてんだろ?出ろよ!!!』

0:45
『気付いたらすぐ電話してほしい。』



で…出ろよ!って…、怖いんですけど…。 
怒ってる………??

パタン
あたしはケータイを閉じた。
再びベッドに横になった。 

最初に着信があったのが、12時8分…。メールが12時15分か……。
あたしが『彼女』とのメールを終えたのが11時ごろ…だったから……。




きっとバレたんだね…。
彼女にメールした事。
……もしかして…、
あたしのメールで彼女になんか疑われたのかな…?



あたしは気になった。
それはなおくんが彼女に疑われたかもしれないって事より、何も知らないであろう彼女を、不安にさせてしまったかもしれないって事。 

彼女は…
海ちゃんは優しかった。

あたしの『偽間違いメール』に、何度もきちんと返信をくれて…… 
架空の話の『相談』に 
「がんばってね。」って、返してくれた。 

あたし、もし本当の間違いメールだったら、メル友くらいにはなりたかったな
って思った。 

あたしがこんなになおくんの『彼女』に、嫉妬心を抱かないですんだのは、たぶんあたしの中でもなおくんは本当の『カレシ』じゃなかったからだと思うけど…。 

だから… 
なおくんに言いたい。 





あたしはなおくんに会うことにした。


最後に、 
文句も愚痴も…思ってたこと話して…、けじめ付るために……!!


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