そこに咲くかたち。
次の日、いつも通り出勤したあたしは、仕事前に店長に話した。 

店長は驚いたけど、ちゃんと分かってくれた。 

「今月いっぱいはキチンとやります。」

あたしがそういうと、また店長は驚いた顔をした。 

「この仕事は、やっぱり急にバックレられたり、今日、明日にやめられちゃったりするから…。」 

店長は「なんで?」と聞いてきた。 

「…仕事だし。こんな職業でも。」 

あたしは笑ってそう話した。 
本当はできるならすぐに辞めたかったけど、あたしは本当に『どんな仕事でも、仕事は仕事。』そうおもったし… 
店長がホントによくしてくれる人だから、あたしもキチンとしたかったんだ。 

「店長がスキだからですよ♪」 

あたしがそう言うと、店長は満面ね笑顔になって、「ありがとう」と言った。 

「今日もみんなが元気でうれしいね。」 

そういいながら、店長はまた玄関の掃除を始めた。 

また鼻歌だ…。


待機所に行くと、カノンちゃんもまた機嫌よく、メイクをしていた。 

こっちもやっぱり鼻歌……。 




ホントに…デキてんのかな…? 






もうすぐ夏だね。 



あ、でも…… 
その前に梅雨に入るんだ…。 



梅雨に……。


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