そこに咲くかたち。
何も変わらない現実を 

認めたくない事実を、

30分でどう受け入れようというんだあたしは……



コタツに寝転んだ。



布団をかぶる。






やっぱり……

今日は帰りたい……。





その時だった。  
午後7時半過ぎだったと思う。 
何人かの人が走る足音がした。

この店に入って、今まで聞いたことのない音。 


あたしはコタツから顔を出した。周りをキョロキョロ見る。
と、同時に、大きな音を立てて待機室のドアが開いた。 
「え!?」
何かが光る。 
何度も。 


これは………フラッシュ!?
写真!? 


光が止んで、あたしは見た。
男の人が何人か立ってこっちを見ている。 



これって……。 





目の前の男の人が胸元から何かを出して見せた。 

「警察です。」 


え…………? 



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