そこに咲くかたち。
タクシーに乗って、約10分。『ピンキー』に着いた。 

タクシーから降りて店の前に立った時、ゆいちゃんが呟くように言った。

「…ここ……どうなるのかな…。」

「………うん……。」 

何だか少し 

淋しい気持ちになった…。
 
あたしはここが、
キライじゃなかったから…。



あたしたちはいつものファミレスに行き先を決め、それぞれ自分の車で向かった。 


途中、あたしのケータイが鳴った。……ももちゃんからだった。 


あたしはジッと我慢した。黙ってケータイを閉じる。 

まだ、でない。 




まだ…、決めてないから…。
< 295 / 384 >

この作品をシェア

pagetop