そこに咲くかたち。
あたしは迷っていた。 
カノンちゃんが隣に乗ってる今、あたしは彼女に聞きたいことが山のようにある。

仕事のこともだし…、 
もちろん、ももちゃんとの事…。 

でも、こんな状態のカノンちゃんに、何をどう聞き出していいのか分からなかった。  
あたしは黙って運転し続ける。
しばらくしてカノンちゃんの方から口を開いた。


「ごめん…ね…。」

「えっ!?」


あたしの頭にはももちゃんの事が浮かんだ。 


「摘発は…あたしわかってたの…。」 

「えっ、…は?……えぇッ!?」


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