そこに咲くかたち。

ケータイが鳴っていた。　

でもあたしは開かない。
開かなくても分かる。　

ももちゃんだ。　




ねぇ、ももちゃん……。　
あたしは還りたい。　


何も知らずに　
ただももちゃんに会いたかった日々。　

ただただ会いたくて…　
電話が来ただけで、飛び跳ねて…、嬉しくて……　


ただ、　恋をしてた。　






きっと……　



もう戻れないから…。　








ただ　





ただあたしは　







もう１度だけ　








もう１度だけ……　
ももちゃんに会いたいんだ…。