そこに咲くかたち。
この部屋では、いつも幸せだった。
来るたびに、幸せは増え続けた。
ただ……
一緒にいたかった……。
あたしたちが始まったのはこの部屋。
きっと……
終わるのも…………。
ももちゃんは黙って立ち上がった。シンクの前で立ち尽くしているあたしに近づく。
あたしは顔を上げられなかった。
泣いてるからだけじゃなく…、向きたいのに……、体か言う事を聞かない。
「好きだから…」
…え……?
ももちゃんはあたしの手に触れた。
「別れたくないから……、鍵を渡して、待っててもらった。」
ももちゃんはあたしの手をギュッと握った。
「何…言ってんの?」
「何って…、俺は…」
「あたし……… 」
あたしは戸惑った。
そして色々思い出していた。
よっちゃんが言った事も、カノンちゃんが話してた事も、
あたしとももちゃんが一緒にいた時間も……
全部……思い出していた。
「あたし…、知ってるよ?全部聞いたよ?」
「でも、愛希、聞いて…」
「昔だったならいいよ?あたしはそんなの気にしない。でも、違うよね?昨日の夜も会ってたよね?最近まで……まだ不特定多数の女の子と付き合ってたんでしょ!?ねぇ?ももちゃん?」
「…………確かに、愛希の言う通りだよ。でも、俺は、愛希が好きだから…、もう切ろうと………」
「いい!もういい!」
『愛希の言う通り』
認めた。
ももちゃんは認めた…。
信じたかったのに……
「もう、信じられないから……。」
来るたびに、幸せは増え続けた。
ただ……
一緒にいたかった……。
あたしたちが始まったのはこの部屋。
きっと……
終わるのも…………。
ももちゃんは黙って立ち上がった。シンクの前で立ち尽くしているあたしに近づく。
あたしは顔を上げられなかった。
泣いてるからだけじゃなく…、向きたいのに……、体か言う事を聞かない。
「好きだから…」
…え……?
ももちゃんはあたしの手に触れた。
「別れたくないから……、鍵を渡して、待っててもらった。」
ももちゃんはあたしの手をギュッと握った。
「何…言ってんの?」
「何って…、俺は…」
「あたし……… 」
あたしは戸惑った。
そして色々思い出していた。
よっちゃんが言った事も、カノンちゃんが話してた事も、
あたしとももちゃんが一緒にいた時間も……
全部……思い出していた。
「あたし…、知ってるよ?全部聞いたよ?」
「でも、愛希、聞いて…」
「昔だったならいいよ?あたしはそんなの気にしない。でも、違うよね?昨日の夜も会ってたよね?最近まで……まだ不特定多数の女の子と付き合ってたんでしょ!?ねぇ?ももちゃん?」
「…………確かに、愛希の言う通りだよ。でも、俺は、愛希が好きだから…、もう切ろうと………」
「いい!もういい!」
『愛希の言う通り』
認めた。
ももちゃんは認めた…。
信じたかったのに……
「もう、信じられないから……。」