そこに咲くかたち。
「愛希…?」 



ももちゃん……。 


あたし、本当は別れたくないんだよ? 

だって 



好きなんだよ…… 




こんな現実突き付けられても…まだ…




ももちゃんが好きなんだよ…。 





でもね、 
あたし分からないの。 



あたし、 
今まで男と付き合ったことないから… 
ももちゃんが初めてだから… 



分からない。 





いつまでこうしてていいのか 
どこまで、信じていいのか
まだ…好きでいていいのか… 





分からないんだよ。






ねぇ……
みんなは… 
他の、世の中の恋人たちは… 
みんなどうしてるの…? 





どこまでいったら 
別れなきゃいけないの?






もう……や…だ…………

あれ…… 



なんか…… 

「………気持ち悪い……。」 
「えっ!?愛希ッッ?」 



飲み過ぎたんだ……… 

最悪……。 






ももちゃんが駆け寄って、倒れこんだあたしを、抱き締めた………気がした。 

あったかい……。 





ホントはずっと 
ここにいたかったから……。 









あたしが飲んだのは缶ビール12本。あんなに短時間で…。 

気持ち悪くなるのは当然だ。

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