そこに咲くかたち。
「お待たせしましたぁ〜!!生ビール、カンパリオレンジ、ジントニックです。」 

店員が飲みモノを持ってくるのと同時に、よっちゃんが戻ってきた。 

ケータイをテーブルに置きながら、ゆいちゃんの隣に座る。 

3人で乾杯した。 
特に意味はないけど、とりあえず『乾杯』。 


「ぷは〜ッ!おいし〜ッッ♪」 

あたしは大好きなビールの幸せに浸る。ゆいちゃんはそれを見て笑った。 



「あっねぇ、オレさ、友達呼んじゃったんだけど…ヘーキ?」

「イケメン!?」 

突然言い出したよっちゃんの言葉に、ゆいちゃんが真っ先に食い付いた。
ゆいちゃんは額を軽く叩かれた。 

「冗談なのにぃ…」 

「オマエのは冗談に聞こえない!」

「アハハッッ!」

ゆいちゃんは叩かれた額を、たいして痛くもないだろうに、ずっと押さえながらよっちゃんを見ていた。 あたしはそれを見て笑っていた。




「友達って………」

「あ!」

あたしが言い掛けるのとほぼ同時に、よっちゃんは入り口の方を見て手を上げた。


「おぅ!お疲れ!」 



振り向く前に、背中越しに聞こえた声……。




あれ……? 





ドキドキする間もなく、あたしは振り向いた。 




「あ……」 








「久しぶり。」 







そこに立っていたのは 



ももちゃんだ。


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