そこに咲くかたち。
「遊ぼうよ〜って電話しちゃえばいいじゃないですかぁ。。」



確かに。 


その通りですよ。 


でもね、


できないから困ってるんだよぉ……。





「向こうも同じよなカンジだったりして…」

「?」 

ゆいちゃんはニヤッとしながら耳打ちしてくる。

「ももちゃんも同じように、『どうしよう、電話したいけど…、軽く見られてもやだし…』みたいなこと考えて電話こないのかも!」

「………ま…、まさかぁ…」 

「ヤバいですよ!みさきさん!!二人ともそんなだったら、二度と会えないかも!」 

「!!やっやだ!!困る!」 

カランカラン

客がきた。 

寝ていた店長が起きて受け付けに座る。 

「みさきさん!ここはとりあえず電話くらいしといた方がいいです!絶対!」

「………うん」



「みさき!本指!VIPコース!」

店長があたしに言った。


「あ、はい!」 


ゆいちゃんはニヤッと手を振っている。 

あたしは立ち上がって客に着く準備をした。
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