そこに咲くかたち。
「なッ!!なにっ!ちょっ…ヤッ!!やめてよ!!」

知らない男があたしの腕を掴む。 

車の外に引き出された。 

「痛いッ!」

「やっぱり…みさきちゃんだよね?ピンキーの。」


「え…」 


「あ、ごめんね、腕。痛かった?」



見覚えは…あった。 


客だ。 



最悪。 


「なにしてんの?暇なら一緒に遊ぼうよ。」


「ご……ごめんね。悪いけど待ち合わせしてるから…。」


この男……



イヤだって言ってもしつこく本番を強要してきた男だ…。 

断ったらキレてシャワーも浴びずに暴言吐いて帰った男。 


「いいじゃん。待ち合わせなんて言って誰も来ないし。行こうよ。お金も払うから。」

目が……ヤバい気がした。 






怖い!


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