そこに咲くかたち。
「じゃあそろそろシャワーに行きましょうか。」


あたしは話に区切りのいい所で、そう切り出す。 

シャワーは1つしかない。 
狭い廊下の真ん中辺りにあるシャワー室に、バスタオルを巻いた状態で行く。 

あたしたちは服を脱ぎ始めた。

あたしはこの脱ぎ始める瞬間がこの仕事で2番目に嫌いだ。 

どうしても慣れない。 


「シャワー入りまーす。」

シャワー室に行くとき、部屋を出る前にいう決まり。 
廊下で鉢合わせしないようにね。
< 72 / 384 >

この作品をシェア

pagetop