そこに咲くかたち。
あたし達はタバコとお茶を買って、コンビニを出た。 

ふと、視線に気付く。 



「?…なに?」 


あたしを見てるももちゃんに問い掛けた。


「……いや…。」

「なに〜??言ってよ。」

あたしはももちゃんの前に立って顔を軽く覗き込んだ。 



「………なんか、感じ変わった?」 

「ん??え?そぅ?
……なんだろ……。」


ももちゃんが顔を近付けてきた。 



ドキッッ



「なっ…なに…?」

「メイク変えた?」

「え?」

「可愛くなった………気がするようなしないような…。」



顔が……熱くなる。 



胸がドキドキする。 



目を見ていられなくなったあたしは、話を反らして、歩きだした。








『かわいく……』って

なったの?
なってないの?



や……

そうじゃなくて…
そんなことじゃなくて…





顔が熱いよ……。 



ももちゃん…。

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