そこに咲くかたち。
「よっちゃん怒ってるんだよ。」

「なんでぇ?」

「俺が愛希ちゃんと遊んでるから。『オレがナンパしたのに!』って。」 

「あははッ。そぅいえばそうだったよね。」



あたし達はももちゃんの車に乗った。 

「どうしよっか、これから。」

「あたしはドライブでも、いいよ。」

一緒にいられればなんでもいい。 

「…たまには酒飲みてぇなぁ〜。ガッツリと!!」

「あ、じゃあ飲みに行こうよ!あたしも飲みたい!!」

ペシッ 

「あいたッ!なにー?」 

ももちゃんはあたしの額を軽く叩いた。 

「飲みに行くからには、ガッツリ!久々だし、止まんなそう(笑)。2人ともそれだとマズイだろ?足なくなっちゃうじゃん。」

「あ……、そっか…。どうしようね…。あぁあ〜…、あたしも飲みたいなぁ。ビール」


ももちゃんは少し黙って考え事をしているようだった。 


そしてももちゃんは言った。


「……うちに来る?」



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