キミの歌、アタシの物語。
出会いは偶然だった。

歌っても歌っても

誰も聴いてくれない。

そんな僕の詩を

君は最後まで聴いてくれた。

高校の制服を着ていたけれど

好きになるにはそれで十分だった。




「素敵な歌ですね」

無垢な笑顔は僕の脳を支配した。

こんなにもドキドキしたのは

初めてだった。




それから君は

毎日のようにきてくれた。

そして僕は

君に告白した。

「私も、好きです」

君は

いつも笑顔だった―――――。
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