キミの歌、アタシの物語。
―――――――それは

遠い遠い過去のこと。

君の知らないところで

君の知らない私の物語が

始まったんだ。



***
私は今

片想いをしてる。

それは同じクラスの男の子。

ちょっぴり意地悪で

デリカシーの欠片もない。

だけどね

時折見せる優しさを

私は知ってるんだ。



そんな君が

放課後に突然言った。



「今日は

流星群なんだって。

せっかくだから見に行こう」

学校から見える場所を

探してみたけど・・・

君はそう言ってた。

うちの学校は山の上だけど

木々が邪魔して

とても星が見える環境じゃない。

でも君は

流星群を見るためだけに

調べたみたいで。

私たち4人は

君のあとをついていった。
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