キミの歌、アタシの物語。
こんなワガママ言うんだから

ちょっとくらい

叱ってもいいのよ?

なんて言ったら

きっと離れ離れになっちゃう。

キミに説教なんてない。

離れるしかないと思う。



ねぇ

キミは

世界で私だけの

おうじさまなんだよ?

手があいてること

気付いてよ。

無口で無愛想なのは

ずっと昔から。

それはわかってる。

でも・・・

気付いてよ・・・。



気付けば目はかすんで

足も止まっていた。

それに気付いたキミは

立ち止まって私を振り返った。

こんなの

初めてだね。

私は何度も目をこする。

化粧なんて気にしてられない。

涙だけは

絶対にキミに見せれない。

キミにまた

めんどくさいなんて

思われたくないの。
< 33 / 83 >

この作品をシェア

pagetop