キミの歌、アタシの物語。
それを言うなら

こっちのセリフよ。

キミはホントに

私が好きなの?

面倒?

嫌い?

ねぇ

キミの気持ちを教えて。



「あ」

キミは不意にそう言って

私の腕を引く。

私はキミの胸の中に

すっぽりおさまった。

何が何だかわからず

ポカンとする私。

「轢かれる。

・・・危ないよ」

キミを見上げてみる。

キミは私と目が合うなり

目を逸らした。

その横顔は

暗闇からでも

わかるくらい赤くて。



嬉しかった。

キミに想いが

通じた瞬間だったね。
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