キミの歌、アタシの物語。
涙でいっぱいになって

君の頬にあたしの涙が

流れ落ちる。

君が泣いてるみたいだった。

「夏樹っ・・・」

「友梨・・・

愛してた」

君の言葉はもう

過去形になっていた。

君と私の唇は静かに重なって

そして君は

静かに息を引き取った。



最初で最後のキス。



夏樹・・・

私も

愛してたよ。



何も出来なかった

ごめんね。

出会えて

本当によかった。

本当に

本当に

ありがとう

夏樹―――――・・・
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