キミの歌、アタシの物語。
ああ

やっぱりそうなんだ。

ってことはわたし

振られちゃうんだ。

そう思うと怖くて

意気地なしの私は

君のことをきっぱり諦めた。



でも

やっぱり諦め切れなくて

何度も泣いたし

君を見て

何度も幸せになった。



君のことは

もう思い出にする。

そう思ったこともあった。

でもそれは違った。



君がいなくなってしまうなんて。

卒業してしまえばありえることで。

転学とかもあるわけだし。

いつかこうやって

離れてしまうことくらい

私だってわかってたはず。

なのにね。

わかってたのに・・・

君と離れるのが怖いの。

辛いよ

とても苦しい。

今までの生活に

君がいなくなってしまう。

そう考えると

身体が震えて止まらない。



もうすぐ

列車がきてしまう。

駅についた私は

真っ先にホームへ向かった。

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