キミの歌、アタシの物語。
繋がりたい。

愛し合いたい。

いつも君を見るたびに

そればっかり思ってた。

でも

素直になれないせいで

もうサヨナラ。

隣にいることを期待してたのは

紛れもない私なのに。

私は自分で

希望を消し去ったんだ。



ねぇ・・・

サヨナラって

こういうこと?



ホームに君が現れた。

それと同時に

列車が駅についた。

人ごみが一気に動いて

列車に乗り出す。

君は私に気付く。

でも私は

君に気付いてないふりをして

ホームを立ち去ろうとした。



君の旅立ちを邪魔しちゃいけない。

でも

サヨナラなんて言えない。



行かなきゃ。

もう行かなきゃ、きっと私

諦めきれないの。

ねぇ・・・

だからさ

「・・・この手を離してよ」

どうして。

どうして

諦めさせてくれないの?
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