キミの歌、アタシの物語。
―――――あれからまたまた

1年近く経ち

私は高校を卒業した。

遠距離の君とは

まあ順調に進んでる。

友達に強がって

嘘もつかなくなった。



もう卒業。

早かったなって思った。

君と知り合ってから

もう3年が経つんだ。



卒業式を終えた私は

携帯を確認した。

受信メール1件。

君からだった。



本文:卒業式が終わったら

空港まで迎えにきて



君が帰ってくる

メールでそれがわかった。

私はすぐに

空港に向かった。



飛行機が到着したばっかなのか

それともいつもなのか

人がたくさんいた。

その中で君を見つけた。

君を呼ぶと

君が駆け寄ってきた。



「久しぶり」

「うん」

「何か

久しぶりって感じじゃないね」

「わかる、それ」

幸せだったときを思い出して

少し顔がほころぶ。
< 71 / 83 >

この作品をシェア

pagetop