キミの歌、アタシの物語。
中3になった時に

祥乃があの彼氏と別れた。



原因は彼氏の浮気。



祥乃は泣いてなかったけど

相当ショックだったと想う。



慰めることもできなかった。



それからみんなは

進路に悩み始めていた。



将来を見据えて学校を決める。

俺らもそうだった。

最後まで決まらなかったのは

祥乃。

ずっと彼の高校に

行こうとしてたらしい。



それを聞いたとき

俺は無意識に

祥乃にこう言っていた。



「俺と同じとこにすれば」



冷たく言ったつもりだったのに

祥乃は笑って

「うん、そうする」

って言った。

まさかとは思ったけど

祥乃が笑ってたからそうなんだ。

俺と祥乃と

同じ高校に通うことになった。
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