キミの歌、アタシの物語。
高校生になって

祥乃との距離も相変わらず。

祥乃もたくさん友達ができて

俺も適当に友達とつるんだ。



祥乃が好きだということを伏せて。



それから俺は

バンドを組むことになった。

もともと歌は好きだったし

ギターもピアノもやってたから

青春できるって思った。



うちの母親が

ピアノの教師をやっていて

俺と祥乃は小さい頃一緒に

ピアノを習ってた。

祥乃はすごくピアノがうまかった。

だから俺らは

祥乃をキーボードとして迎えた。



俺はボーカルになった。

何で俺が・・・なんて思ってたら

リーダーでドラムの奴が言った。



「お前の歌に魅力を感じた」



なにがだよ

なんて照れ隠しで言ったけど

実はかなり嬉しかった。

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