キミの歌、アタシの物語。
「で、どんなの?」

祥乃はニコニコしながら俺を見る。

俺は祥乃から目をそらした。



「あのさ、その前に

今から言う言葉

ただ伝えるだけじゃつまらないから

暗号にしたんだ。

その暗号をあててみて」



まだまだガキっぽい祥乃は

暗号というこおばに反応し

楽しそうに目を細めた。

俺はヒントを出しながら

祥乃の表情を伺う。

「わかんないよー」

なんていう祥乃は可愛かった。

「じゃあ、最後のヒントね」

俺がその言葉を口にすると・・・

「っ、わかった!!」

その笑顔は、天使みたいで。

その笑顔は、俺の胸を締め付けた。

そのあと俺は

ライブチケットをw足した。

「明日、ライブがあるんだ。

席とったから

これたらきてほしい

この歌を歌うからさ」

祥乃は満面の笑みで頷いた。



そしてライブ当日。

祥乃は約束通りきてくれた。

MCをして場を盛り上げる。

祥乃も楽しそうにしていた。

そんな祥乃に目を向ける。

「この歌は、君に伝えたい歌。

新曲

”1992*4##111”」

音楽が流れ出す。

そしてその音楽に歌をのせた。
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