おばけのれいちゃん
……そんなはずはない。
確かに彼女は
こっちに向かって手を振っている。
現在進行形で。
…………
おい、ま☆さ☆か
「ふっふたりとも、私、次の授業さぼる。」
私は席から離れ、屋上に向かう。
授業がそろそろ始まるが、それどころではない。
「おー。あたしらは大丈夫だが、次の授業英語━━━って………行ったか…」
「…みこちゃんまた補習だねぇ…」
そんな二人の会話は
私には聞こえていなかった。