あのね。
キレてから思った。
やべぇ・・・。
莉奈にキレちまった。
莉奈にキレることはたびたびあったが、いつ俺の家に来てまで謝って、夕方でも「もう遅いから泊めて?」とかいって勝手に泊っていく。
そうされるといろいろ面倒だ。
どうしようか悩んでるとメールが来た。
莉奈からだ。

≪今日はごめんね。よかったら電話くださーい。≫

莉奈から来たメールを無視して、駅前にむかった。
駅前に行くと、もう雄介は来てて、知らない女の子と話してた。
雄介は、結構たらし&女好きだ。
浮気はしてないと思うけど、普通に女の子に話しかける。
雄介は結構かっこいいから、それについていく女も少なくはない。
「雄介ー。」
「おー泰斗!!」
俺は女に構わず雄介を呼んだ。
だが、こっちに向かってくる雄介に女も付いてくる。
「きゃーーーーーー!!!雄介君誰これっっっっ!!?」
「かっこいいっー!今フリー?」
あー、うるせー。
ちょっとキレそうになったのを抑えて、雄介の肩をたたいた。
「じゃ、俺たち用あるんで。」
俺がそう言うと、女たちは「まだいいじゃーん。」とか「これから一緒に遊ぼっ?」とか言ってくる。
俺はイライラした顔で雄介を見た。
それに気づいた雄介は、「じゃ、またねー。」といって俺の手を握り走った。
久しぶりに走った俺たちは、苦しくて苦しくて仕方なく、近くのファミレスで休むことにした。


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