THE BEST REVENGE
「こいつを俺ん中に注げよ。俺は思う。これこそが俺の中に欠けたものを埋めてくれる、パズルの最後のワンピースのような気がするんだ。そして俺はあいつらがしたかったことを自らのことにダブらせてでも、目的を果たさなくちゃいけないんだ」

袖をまくり左腕をパンパンと
強く叩き血管を浮き上らせてから
黒崎の方へ差し出した。
黒崎は鞄から
管の付いた針を取り出した。
そしてそれを奏梧の左腕に突き刺した。
奏梧は針が刺さる瞬間の
緊張感を忘れるために
黒崎からアキラの血を受け取ると
袋を軽く破りそれを飲み出した。
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