THE BEST REVENGE
「…急に言われたって」
「それで、ふてくされた自分自身の世界が変わる。善し悪しは別に。だろ?」
「あなたはどうしてそれを私に…」

それは結局、分からないままだ。
ここにはきっと何も残らないから。

ただマヤは、
そのメッセージも見る事はなかった。

こんな会話も、
明日になればもう忘れてる。
ただそれを紙に証すのは、
忘れたくないことを永遠に残すため。

――神に証したくないこともすべて。
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