THE BEST REVENGE
「おっかしぃな────────!」
 
閉店前の静寂を破るように
奏梧の声が響き渡った。
彼は事を荒立てるように
軽くダンダンダンと機械を叩いた。
その手に握られた、
ゴールドに彩られたいわくありげな
キャッシュカードと一緒にだ。

「あれあれぇ…」

彼は繰り返しつぶやきながら、
ゴールドカードを持って
カウンターへと近づいた。

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