THE BEST REVENGE
「これ、どうするんですか?」

マヤの質問に奏梧は答えた。

「ま、あいつらが考えてるよかさ、マシな使い方をしようと思って」
「例えば?」

尋ねられると彼は
札束を見つめながら、
少しだけ笑った。

奏梧が階段どこ? と聞くと
背信者の彼女はやけに丁寧に
ドアへと案内し、
その先へ向かおうとする
彼に随行した。
奏梧がドアを開けて
階段を上り始めると
彼女は声をかけた。

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