THE BEST REVENGE
「そう。やっぱりイヤだよね。何もかもイヤで、全部消し去りたい、なくしちゃいたいなって思ってるのに、ただ、みんなと同じ…ほぼ同じ言い方じゃないですか、それじゃあ。今まで言ってきたこと全て何だったのか、って事になっちゃう(笑)ま、だから、僕はそんなんはイヤだよね、面白くないねって話してて。そこからかな、彼にはその日、『零』って名前を付けたんで。理由…それって?」

男の声がエコー混じりに響き渡る。
フェードインとフェードアウト、
それを繰り返す
それは聞こえにくく、
まるで真意を掴ませない。

そして、最後の一言が響く。

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