THE BEST REVENGE
「気を遣わなくても良いですよ」
「しかし、それではやはり体面がな……ああ、失礼。そろそろ薬の時間だ」
奏梧は田上が手にした
強心剤に目をやると、
それを訝しげに、
しばらく見つめながら尋ねた。

「…その強心剤、いくらです?」

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