THE BEST REVENGE
そして奏梧は奴らと
同じ雁首を並べて
葬儀に立つことだけは拒んだ。
最低の施設、

通称「スイサイドガーデン」

奴らとだけは、
二度と顔を会わせたくなかった。

日向の亡骸は結局、
まるで神隠し……
いや隠蔽されたかのようにだ。

——事実、隠蔽をしやがったのさ。
そう心なしに呟いたが、
誰の耳にも届きはしない空しさに
胸の中が空しく焦がれた気がした。

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