言葉にならないほど愛してた。
出会い
あたしは沙羅。

今日から白桜高校の一年生になる。

皆あたしとは別々の高校へ進んだ。別にそんなことなんてどうでもいい。

もともと友達なんていなかった。ていうか・・・いらなかった。


―ザワザワ
「あの女の子めっちゃかわいくね??」

「ていうか綺麗!!」

「声かけてこよっかな・・・」

「やめとけって!!あれは高嶺の花だろっ!!」

勝手に人のこと指さすなよ。

はぁ。ほんと人間って疲れる・・・・

いつからだろう?空がいつも曇り空のようにしか見えなくなったのは・・・

いつからだろう?あたしから笑顔が消えたのは・・・

いつからだろう?友達なんていらない。って思ったのは・・・

そんなことを考えながら私は1年2組に向かった。

「2組かぁ・・・あたし2って数字きらいなのになぁ」

ガラッ

ザワザワ

「わっ!かわいい女の子だぁ!!」

「よっしゃぁ!アノ子と同じクラスだったんだ!!」

ガタッ

あたしは自分の席に座った。

「ホラ席について!!ホームルーム始めるわよ」

それと同時に担任らしき女の人が入ってきた。

「先生も美人じゃん!ラッキー★ミ」

「はい。まず先生の自己紹介と入学式のことについてです。・・・・・」

ずっと話は受け流してた。聞いてたところは先生の名前くらいかな??

そんなとき・・・

ガラガラっ

「遅れましたっっ!!!!!」

「もぅ!遅刻はいけませんよ!佐々木一輝くん!」

「へーい。スイマセン((笑」

「じゃあ席は千葉沙羅さんの隣ね。」

「は~~い!!」

カタン

「よろしくな!!沙羅!!」

「えっ・・・うん」

「なんんだよその間っ!沙羅っておもしろいな((笑
 俺は一輝でいいから。よろしくな!!」

あたしは魅入ってしまった。

茶髪メッシュで笑顔が・・・・・そう・・・・

『太陽』みたいな一輝に。


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