言葉にならないほど愛してた。
思い
―次の日
「はぁ・・・ねむ・・・」

あたしは目をこすりながら1階にあるリビングに向かった。

「おはよう。沙羅。」

「お父さん、お母さんおはよう。」

カタン

「いただきます。」

「沙羅。学校にはなれた??」

「ぅ~ん。普通かな?」

「そうか・・・無理はしなくていいからな」

「ぅん。お父さんありがとう。」

あたしはそっと微笑んだ。だけどこんなのは作り笑顔。

あの日からあたしは笑ったことなんてない。

「ごちそうさま」

カタッ

2階へもどり、軽くメイクをし、髪を巻いて制服に着替えた。

「行ってきます!」

「いってらっしゃい」

学校行くのめんどくさいなぁ。なんかあたしって最近ため息ばっか。

「あの・・・」

「え?」

「千葉沙羅さんだよ・・・・ね?」

「そうだけど・・・」

「私・・・同じ組の及川蒼っていうんだけど・・・一緒に学校行かない?」

「蒼ちゃん?」

「ぅん」

あたしに声をかけてきた『蒼』というのは茶髪でセミロング、ぱっちり二重の

可愛らしい女の子だった。なんだかこの子には心許されるような気がした。

「うん。一緒に行こう」

自然と笑みがこぼれた。

「わぁ!よかったぁ~!!断られたらどうしよう・・・って思ってたから!!」

笑うとますます可愛い女の子だった。

「私のことは蒼って呼んでね!沙羅ちゃんてよんでもいい??」

「いいよ。早く学校行かなきゃ遅刻しちゃうよ早くいこ!」

「うんっ♪」

あたし達は学校へ向かって走りだした。
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