君を好きになって良かったこと

想うこと

君とあたし。
帰る方向は逆だったね。


いちいち目で追うことは
しなかったけれど
ある日少し
ほんの少し
帰ってく君を見て
切なさが残ったことがあった。

こんなあたしだから
もちろんそんな気持ちは
心の奥に沈めてしまうけれど
ふとひとりになるたび
君を想って
ただひたすら

考えていたよ。




人を好きになんてなれない


そう思って
あたしはひとり
信じ込んでいたから

君のことで頭も心も
いっぱいになったとき
少し嬉しかったんだ。

不安も入り交じりながらも
満たされる毎日が
あたしの背中を
少なからず押してくれた。


君のこと
めいっぱい考えて想う
その幸福を知れて良かった。



あのまま
何も知らない
あたしじゃなくて
ねぇ良かった。