私はヤクザ
こうして私と智は付き合うことになった。
もちろん七海はとても喜んでくれた。
ねぇ・・・。智・・・?
もし私が智と出会っていなかったら・・・。多分・・・ううん。
きっと・・・。こんなに優しい気持ちにもならなかった。
智と出会ってたくさんの初めて・・・。をもらったよ??
人を心から愛するすばらしさも・・・。
本気で愛したからこその苦しみ。辛さ。
智と出会わなければ一生感じる事はなかったと思う。
智には、どれくらいの「ありがとう」を言っても足りないよ・・・。
・・・・智と付き合って2週間・・・。
『なぁ。今日はどこ行く???』
私と智は放課後にいつも街中をブラブラしてる・・・。
「どこでもいいよ??」
そんな話をしてるとき・・・・。
『おにーちゃーん!!』
前のほうから小さな女の子がコッチに走ってくる・・・。
『桜(さくら)??』
「誰・・・・??」
『俺の妹のサクラ・・・。』
「えぇ~~~めっちゃ可愛い!!!」
『サクラどうしてココに???』
『サクラね、今日お母さんとお買い物に来てるの!!!』
「こんにちはサクラちゃん!!」
『こんにちは!!!』
可愛いらしい笑顔で挨拶してくれるサクラちゃんは天使みたいだった・・・。
でもまさかこのサクラちゃんが原因で私と智の永遠の別れが来るとは・・・。
この時は誰も知らなかった・・・。
『もぉーサクラ!!急に走ってどこ行くと思ったら・・・。智がいたのね!!』
『おふくろ!!!』
「えっ!!智のお母さん???」
『あら・・・。智・・・こちらのお嬢さんは??』
『佐山椿・・・。俺の・・・彼女・・・。
で・・・。このまえサクラの誕生日にサクラにプレゼントくれた子。』
『あら・・・。この前はありがとう!!!サクラも喜んでたわ!!!
そう・・。智にも彼女いたの・・・。椿ちゃんだっけ???
今から家来ない???』
「え!!でも迷惑じゃ・・・・。」
『そんな事ないわ!!この前のお礼もしたいし!!』