私はヤクザ




母は私を守って亡くなった。

父はそんな母のために松川組と戦い・・・。

そして・・・。松川組の組員に銃で撃たれ亡くなった。



私はまだ、5歳だった。


目の前で母を撃たれた記憶は今でもはっきり覚えてる。


そして私はそんな松川組より上に立つ事を心に決め・・・。

今こうして佐山の組長をやっている。



こんな話・・・。幸せそうな智には当分話せないと思ってた。


でも智は気付いてくれてたんだね・・・。


食事が終わって、私は、智ママと一緒に食器の片付けをしていた。


すると智ママが

『もうこんな時間・・・。
椿ちゃん!!今日泊まっていく??
椿ちゃんの家がいいならウチはいいけど!!
明日ちょうどお休みだし!!』


「いいんですか??
私の家は全然大丈夫です!!』

『なら大丈夫ね!!
服は私のでいいかしら??』

「はい!!」

『ふふふ・・・。部屋は・・・。
智と一緒でいい??』


「えっ!!」

『いいわよね??智??』

『はっ??
えっ・・いや・・俺は別にいいけど・・・。』


『よかったわ!!じゃ・・・。椿ちゃん!!先お風呂入っていいわよ!!』

「あっ・・・。すいません・・・。じゃ・・・。お先に・・・。」

『あーサクラも椿お姉ちゃんと一緒に入る!!!』

『もーサクラ!!椿ちゃんが困るでしょ!!』

「あの・・。私は別にいいですよ??」

『そう?ならサクラ!!椿ちゃんに迷惑かけちゃダメよ!!』

『はーい!!』

私とサクラちゃんはお風呂でいろいろな話をした・・・。
サクラちゃんの話の中の智は本当に優しいお兄ちゃんだった・・・。


私は幸せそうに家族の話をするサクラちゃんがすごくすごくうらやましかった・・・。





< 26 / 86 >

この作品をシェア

pagetop