私はヤクザ
お風呂からでると
お母さんが冷たいお茶を出してくれた。
『智もお風呂入ってね!!』
『あぁ・・・。』
智はお母さんに言われてお風呂へと向かって行った。
『ねぇ?椿ちゃん?私・・・。椿ちゃんを前から知ってたの・・・。』
「えっ?どうゆう意味ですか??」
『あなたのお母さん・・・。佐山夏美(さやま なつみ)って名前でしょ?
お父さんは・・・。佐山健二(さやま けんじ)。』
「なんで・・・・父と母の名前を??」
『2人と私は親友だったからよ・・・。』
「えっ??だったら私の家の事も??」
『えぇ。知ってるは・・・。』
「そうですか・・・。反対ですよね・・・。智くんと私が付き合うのは。」
『心から賛成することは出来ないは・・・。
でも・・・。夏美が命をかけて守ったあなたを。
私は信じてる。』
「お母さん・・・。
私・・・。誓います。命をかけて智や智の家族を守ります。」
『ありがとう・・・。
・・・。私の事はいつでも頼ってね??』
「ありがとうございます。
・・・。あの・・・。父と母の事を知っているなら・・・。
松川健一のことはご存知ですよね???
知っていること全てとは言いません。少しだけ
松川について教えてくれませんか??」
『知ってるは・・・。
健一も私達3人の親友だった。』
智のお母さんから聞く内容はこうだった・・・。
私の父と母と智のお母さんと松川はいつも一緒に遊んでいた。
そんななか父が母に恋をして2人は結婚した。
智のお母さんも今の旦那さんと町で出会い結婚。
今は単身赴任で離れて暮らしている。
松川は・・・。昔はとても心優しくて・・・。
母の事を愛していたそうだ。
でも母の心はずっと父にあった。
松川が変わってしまったのは父と母が結婚してからだそうだ・・・。
そして事件が起きた。
松川は本当は父と私だけを殺す予定だったらしい。
そして一人になった母を自分の物にする。
それが松川の考えだったらしい。
でも・・・。私を殺そうとしたとき・・・。
母は私をかばった。
私は今でも思っている。
私が・・・・・。母を殺したんだって・・・。