私はヤクザ
誠也『智ゆうたな。お前が心配してるのは彼氏としての心配やろ??ええやん。お前もついてこれば。』
椿「いいよ。智と誠也は私の部屋に来て。」
2人を部屋に呼ぶと私は誠也に話始めた。
椿「誠也。私は・・・。松川の条件をはじめは飲むつもりだった。だけど・・・。智や龍雅に言われて自分の幸せについて考えてみた。だからこの条件は断るつもり。」
誠也『わかっとった。で・・・?俺に出来ることは???』
椿「私の組の何人かを高野組で使って欲しい。」
誠也『どうゆう事や??』
椿「私が、松川からの条件を断ることで皆を危険なめにあわす。お父さんの代から引き継いでる者や青葉たちは何があっても私についてきてくれるって。だけど・・・。若手のやつらはやっぱり不安らしい。だからそいつらだけでも・・・。お願いします!!」
誠也『それは無理やな・・・。』
椿「・・・えっ・・・?」
誠也『俺ら高野組は佐山組の事を命にかえても守る義務がある。だから若手のやつらだけやなく・・・。龍雅たちのことも・・・。椿のことも守る。』
椿「誠也・・・。ありが・・・とう・・・。」
誠也の優しさに涙が止まらなかった。
誠也『また泣く・・・。椿の涙に俺弱いねん・・・。』
そういって誠也は私の頭を優しくなでてくれた。
誠也『あっ。そうやそうや彼氏さん。俺お前に話したいことあんねん。椿悪いけど2人にしてくれんか??』
椿「えっ???いいけど・・・。」
私が智の方を見ると智は優しく微笑んで頷いた。
私は皆がいる広間に戻った。
2人が今どんな会話をしてるかもしらずに。
・・・しるよしもなかった。
誠也『智だったよな・・・。お前は椿がヤクザの組長だと知っても椿から離れなかった。なぜだ。』
智『そんなの。好きだからだよ。』
誠也『そうか・・・。ほかにも理由があるんやないのか???』
智『何が言いたいんだよ。』
誠也『お前のことを少し調べさせてもらった。お前妹のこと相当好きらしいな。もちろん兄貴としてだがな。』
智『だったら何だよ。』
誠也『もし妹に被害が及んだらどうする?』
智『俺が妹も椿も守るよ。』
誠也『本当にか??まだおまえ自身も気づいてないみたいだな。お前はもし妹と椿どちらかしか助からないってなったらお前は迷いなく妹を選ぶよ。』
智『何を言ってるんだ??何を根拠にそんなこと言ってるんだ!!』
誠也『今までのお前の行動だよ。安心しろ・・・。お前は妹だけを全力で守りな。椿のことは俺が守る。』
智『高野さん。あなた椿のこと・・・。』
誠也『・・・。好きだよ。ずっと昔から。』