私はヤクザ
智『・・・椿は渡しませんよ。』
誠也『俺はお前から椿を奪おうなんて思ってない。ただ・・・。お前じゃ椿を守れない。』
誠也と智を2人にして20分。
2人がやっと戻ってきた。
誠也『椿ごめんな。お待たせ。』
智『・・・・・・・。』
椿「智・・・?大丈夫??」
智『・・・えっ・・・?あっ・・・。あぁ・・・。』
明らかに智の様子がおかしい。そんなことを思いつつ私達はこれからの事を話し合った。
椿「明日。私は松川組に行く。答えを伝えるために。」
龍雅『でわ。私もお供します。』
椿「いや・・・。いい。今回は一人で行く。」
誠也『そんな危険なことさせられへん!!俺がついていく。』
椿「誠也・・・。ありがとう。でも多分ついてきてもまた帰されるだけ・・・。だから・・・。」
智『椿・・・。俺がついていく。』
椿「智・・・?今の話聞いてた??」
智『あぁ・・・・でも・・・。頼む・・・。送り迎えだけでも・・・。』
椿「智・・・。分かった。なら送り迎えだけでもお願いしようかな。」
誠也『なら俺も。そいつだけじゃ不安だ。そいつも命狙われてるんだからな・・・。』
こうして松川組には誠也と智がついてきてくれることになった。
次の日・・・・。
私達3人は松川組の門の前に立っていた。
椿「ここでいい。後は私1人で行く。」
誠也『分かった。俺達はここで待ってる。』
私は松川の組員に案内され松川のいる部屋に来た。
松川『おやおや佐山さん。答えがでたのかな??』
椿「はい。この前の条件・・・。お断りします。」
松川『・・・何・・・??』
松川の顔がみるみる怒りに満ちていくのが分かる。
椿「私の大切な人や家族は私が守ります。母が私を守ってくれたように・・・。」
松川『守った・・・?夏美がお前を??違う!!!!!夏美はお前に殺されたんだ!!』
椿「そうかもしれませんね。だけど・・・。私は覚えてるから。母の優しさや愛情を・・・。母はきっと私を邪魔だなんて思ってない。母や父は私を今もまだ天国で愛し続けてくれてるって・・・。信じてるから。」
松川『信じてる・・・?ばかだな・・・。まぁいい。いつかお前を殺す。お前の大切なものも全てな・・・。』
椿「松川さん・・・。あなたはどこまでも悲しい人だ・・・。人も信じるのも・・・。悪くないですよ??」